ゲーム業界で働くCGデザイナーの転職体験談

3DCGデザイナーとしてゲーム業界で働いている管理人が、過去2回の転職経験を元に、体験談や効率的な転職活動のコツを紹介しているブログです。

CGデザイナーの転職用ポートフォリオの作り方

応募の必須書類。早めに準備を。

この業界に勤めている方なら、誰でも1度は作成したことがあるはずのポートフォリオ(作品集)。転職活動の際も、新卒時の就職活動と同様に、ポートフォリオの提出は必須です。

転職の際は、新卒時と掲載する作品の内容が変わります。それまでに関わったプロジェクト(ゲームタイトル)での担当箇所のキャプチャー画像や動画を用意して、再構成することになります。なので、1から作り直すと思って間違いないです。

このポートフォリオ作成が、面倒で時間をとられます。転職活動の最も高い壁かもしれません…。考え方によっては、これさえ作れば後はガンガン応募するだけなので、時間をとってがっつり作成しましょう。できれば在職中に、少しずつでも準備しておくのがおすすめです。

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ポートフォリオの構成

では転職時のポートフォリオの構成は、どうすればいいか。私の勤めていた2社で見たり聞いたりした例ですが、ご紹介します。

サイズや素材(アナログのポートフォリオの場合)

紙のサイズは、基本A4サイズでOK。ページ数は人それぞれだと思いますが、A4サイズに印刷したものを、透明なクリアファイルに入れたもので問題ありません。受ける会社に合わせて、作品の順番を入れ替えたり増減したりすると思いますので、着脱可能なリング形式にすると作り易いです。

新卒時は色々なサイズや素材のもので、人によっては装丁の凝ったものを作っていたりしたと思いますが、そういう外観の工夫は不要です。(不要は言い過ぎかもしれませんが、そこを凝っても効果は薄いです…)ある程度きれいにまとまっていれば良く、後は中身で勝負しましょう^^

ポートフォリオの内容について

作品の画像を並べるだけでなく、キャプションをつけるのが一般的です。

実務作品の場合:

  • プロジェクト名(ゲームタイトル名)
  • 開発プラットフォーム(PS3,WiiU,3DS,PCなど)
  • 制作期間(プロジェクト参入期間)
  • 担当業務(他人が見てもわかるようになるべく詳しく書く)
  • 使用ツール(Maya,Photoshop,AfterEffectsなど)
  • 管理工数、人数(部下や外注の管理経験のある場合は記載する)
  • 作品のスクリーンショット(ゲーム画面、担当部分のCG、モデル、テクスチャなどのキャプチャ画像)

個人作品の場合:

  • 作品名
  • 作品画像
  • 工数(制作にかかった時間、期間)
  • 使用ツール(Maya,Photoshop,AfterEffectsなど)
  • 担当箇所(共同作品の場合)
  • コメント(作品の背景や意図、アピールポイントなど)

転職の場合は、基本的に即戦力が求められていることが多いです。自分が戦力として役に立つことをアピールするのが、ポートフォリオの役目です。

なのでよほどのことがない限りは、実務経験がわかる作品をメインに構成してください。個人作品は掲載しない方がいいというわけではありませんが、比率は少なくていいかも。(※キャリアチェンジしたい場合はこの限りではありませんのでご注意を)

また、希望職種・業務が伝わるように、作品を並べるのが良いです。(優先度が高いものほど前に置く)

例えば、3Dキャラクターモデラーを志望する場合は、キャラクターの3DCGモデルを中心に構成します。できれば色々なテイストのキャラクターモデル(テクスチャ含む)を掲載し、アイテムモデルや背景モデルもあれば加えます。またCG作品だけでなく、デッサンやラフデザインなどのアナログ作品も加えておくと、基礎力がわかるのでより良いです。

作品を載せる順番は、アピールしたい順(ランキング順)に並べるか、直近で担当したプロジェクト順(年代順)で並べる場合が多いようです。私は後者で作成しましたが、採用側から見ると最初の数ページで判断する場合もあるため、前者で作成する方がいいかもしれません。


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